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ビジネスサポート経済学日本の不平等

日本の不平等

日本の不平等

大竹 文雄(著)

日本の不平等

定価: ¥ 3,360
販売価格: ¥ 3,360
人気ランキング: 30357位
おすすめ度:
発売日: 2005-05-24
発売元: 日本経済新聞社


格差論者は先ず本書を論理的に反駁すべき
格差問題については、最近メディア(特にTとA)が相変わらず都合の良い情報だけを編集して伝えているので、
名前が一人歩きしているのではないかと思わされます。
格差問題を取り上げることも、社会問題化することも構いませんが、
少なくとも本書で取り扱われている内容を十分に理解して、
そのうえで論理的に反駁してもらいたいと思います。
格差問題を経済学だけで取り扱うことには限界はあるでしょうが、
経済学を全く無視して声高に叫ぶことのほうが危険だと思います。

本書では、格差はないとは言っていません。
もともと格差のあった高齢者の人口割合が増えたこと、
世帯標準人数が分散していること、
で世帯あたりのジニ係数の変化の9割が説明できるといっています。

世帯標準人数の分散でジニ係数にノイズがはいるのであれば、一人当たりの収入で再計算すれば何らかの答えがでるでしょう。
高齢者の人口割合の増大は現実として受け止め、高齢者同士で再配分すればよいでしょう。

格差の広がっている高齢者層の子供たちが同じスタートラインにつけないのであれば、
相続税の強化しかないでしょう。
これは機会平等の観点からは賛成しますね。
でも格差問題の原因はこれだけだと思いますし、公平性なき結果平等は社会を滅ぼします。

格差をイデオロギーの道具にして欲しくないですね。

「御用学者」の反論
著者は本書の中で、所得不平等度の高まりは人口の高齢化によって発生したものであるとした上で、「所得が同じ2人が同じ宝くじを買ったとして、抽選前後を比べると所得格差は抽選後のほうが高い。抽選が行われる前に、宝くじに当たった人がいないからといって所得格差のない社会だというのはナンセンスである」という。だが、本当にそうなのか?親の所得が高く、出身階層が高いものは、初めから宝くじが当たりやすいポジションに立つことができるのではないか?その子供も、高額の教育投資によって、また初めから宝くじに当たりやすいポジションに立つことができるのではないか?著者は「出身階層による格差の固定化」という問題を無視している。最近、本書は経済図書に関するいくつかの賞を受賞したようだが、経済界からすれば所得格差の拡大はあくまで自由競争の結果であり、誰にでもチャンスはあると思わせたい。権力側が自分に都合の良い学説を持ち上げるのはよくあることだ。

なかなか難しい感じもする本です
この種の本ではかなりの量のデータを集めていますし、さらにそれを多次元的に調査・考察しています。
不平等という観点から成果主義を考えている部分は読みやすかったし、核心を突いていると思いました。
正直ちょっと議論が定量的すぎるなぁとも思うんですがそれでも十分な読み応えと内容のある本でした。

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