人はなぜお金で失敗するのか
人生をより豊かで楽しいものにするかどうかは、お金とのつき合い方次第。本書は、行動経済学を基礎にして、人がお金を使う際に失敗しやすい傾向を分析、紹介している。伝統的な経済学では、人は経済活動において合理的で、自分の利益になるように行動するとされてきた。しかし実際には、下がる株をいつまでも持ち続けてしまったり、クレジットカードを持つと思わず無駄遣いをしてしまったりする。このように人が一見不合理な判断をしてしまう理由を学問的に解明するのが行動経済学である。 同じお金でも給与、ボーナス、賭けごとの儲けなどの出どころや使い道によって、お金の使い方が変わってしまうという「心の会計」、つぎこんだ費用を取り戻すためにますます損失を重ねる「つぎこんだ費用をめぐる誤り」などをはじめとして、統計学や心理学をもとにしたさまざまな分析がなされる。そのなかにはお金に関連するいくつかのケーススタディーと判断テストも含まれており、読者はその質問に答えることで、自分の金銭面での意思決定の際の傾向や弱点を発見することができる。 本書は『Why Smart People Make Big Money Mistakes』の邦訳である。訳が多少堅苦しく読みづらいと感じる部分もあるが、内容はひとつひとつが論理的かつ具体的で、説得力がある。著者が言うように、本書にはお金の使い方における画一的な結論はない。しかし、最後にまとめられた「考慮すべき原理」は教訓として生かすことができるし、なによりも自分自身の行動を見つめなおすきっかけにはなる。(大角智美)
面白かった
行動経済学の入門書というので読んでみた。
わかりやすい例があげられていて金融関係に
知識がなくても理解しやすい。
逆に心理学的な側面はモノを売る人たちにも
有益なのではないかと思った。
若干アメリカと日本との金融の法律も違うだろうから
全く鵜呑みにはできないだろうけど、すでに株などで
失敗している人には今後のための良い指南書となるのではないか。
我々は無意識に不合理な選択をしている
大抵の人は状況によっては、合理的な行動と実際の行動が異なる事がある。しかも、合理的な行動と言っても高度な分析手法を必要とするものではなく、鉛筆と紙があれば十分計算できる程度の物であったりする(例えば仕事をして得た1万円は大切に使うのに、貰った1万円は衝動買いに使ってしまうなど、同じ1万円の使い方が全く違う)。
このような不合理な行動が起きやすい状況は、合理的に判断を下す難しさが、分析手法の難しさではなく心理的要素に由来する場合が多い。
それ故に行動経済学の初歩的な知識を持っている事は儲けられる条件になるとは言えなくとも、余計な損をする機会を減らすために役立つだろう。
行動経済学の入門の入門書
人間は、常に論理的に正しいと思われる行動をとるとは限らないということが、心理学では、実験的に明らかになっている。この結果を経済学に応用したのが、行動経済学と呼ばれている分野である。
例を挙げると、損をすることを極端に嫌う性向によって、わずかなリスクがとれなかったと思えば、クレジットカードを持ったためにやたらと浪費をしてしまう心理の事である。
簡単な統計学を知り,それを念頭において計算することが重要である
ことを感じさせてくれた。ただし、内容はやや冗長さを感じさせる出来であり、最後のまとめと解説を読むだけで用が足りるのではないだろうか.
<<<日本の不平等
ベッカー教授、ポズナー判事のブログで学ぶ経済学>>>
[ 経済学 ]

