収益逓増と経路依存―複雑系の経済学
W.ブライアン アーサー(著)
定価: ¥ 3,990
販売価格: ¥ 3,990
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発売日: 2003-01
発売元: 多賀出版
新しい経済学
これまでの経済学は、静的均衡を扱い、人間を完全合理的なものとして扱い、
一つの地点に必ず収束するというものでした。
実際にコンサルティングをしていると、
これまでの経済学とのギャップが目立ち、経済学については悲観していました。
本書は複雑系を駆使して
経済学を動的均衡として扱い、人間を限定合理的なものとして扱い、
複数の地点に収束するが、予測は出来ないという理論です。
未来は予測できないということは、様々な書籍と経験で思っていましたが、
ここまで論理的に詰められると、あらためて未来予測はできないことを
知らされました。
なお、本書には数式が山ほどでてきますが、ある程度読み飛ばしても理解できますので、
数学が苦手な方も多分大丈夫だと思います。
ただ本書を読まれる場合、複雑系についての多少の予備知識は必要だと思います。
ミッチェル・ワールドロップ「複雑系」がお薦めです。
また自然科学系に強い方は、
スチュアート・カウフマン「自己組織化と進化の論理」を読んでおけば、
大体のことはわかります。
使用している言葉は違いますが、
両者共にサンタフェ研究所で議論を闘わせ昇華していますので、考え方は同じです。
あと経済学については、
ロバート・ハイルブローナー「私は経済学をどう読んできたか」
を読んでおくと、これまでの経済学と本書との違いがわかると思います。
やっと出たけどやはり難しい
やっと邦訳が出ました。しかし、やはり難しい。原文が難しいと訳者は書いてますが、訳も意味不明の個所が多いです。
一般読者やビジネスマンへの啓蒙的論文から、数学的に緻密な論文までを収めています。
しかし彼の数学的議論の肝心な部分であるポリアのつぼについては、簡単に述べてあるだけなので、もう少し解説があればよいのですが。
収穫逓増と歴史依存性
これまでの基本的な経済学における、市場での競争によって一番効率の良い富の配分がなされるという考え方に対する大きな反論を示したものです。
歴史性や収穫逓増によるロックインといった興味深い考え方が示されています。
<<<『資本論』も読む
二十一世紀の資本主義論>>>
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