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ビジネスサポート経済学改革の経済学

改革の経済学

改革の経済学

若田部 昌澄(著)

改革の経済学

定価: ¥ 2,310
販売価格: ¥ 2,310
人気ランキング: 63547位
おすすめ度:
発売日: 2005-11-05
発売元: ダイヤモンド社


インフレはよい
40年前の私の中学時代に社会の先生が言った。「インフレは悪くない。むしろゆるやかなインフレがあったほうがよい。」経済学とは日常感覚や常識からはかけ離れたそんな意外な見識をもたらすのかと中学生の私には新鮮だった。だからいつまでも記憶に残った言葉だったが、ばりばりの日教組の社会党系活動家で法廷闘争にも参加していた人だから余計に意外だ。さて、本著は前半で経済学の基本をわかりやすく説き実際の行政における制度設計のあり方を提言する。後半では、「専門知」「世間知」を説きながらエコノミスト、批評家、マスコミとさらには日銀総裁や財務官庁官吏といった実際の経済政策を担うエリート達の不勉強と不見識を難詰する。そして、その主張はデフレの克服と「インフレ目標の導入」において一貫していく。

「専門知」への経緯はなぜ必要か
最初に、近年取り上げられた年金、財政、郵政民営化、ニートなどの問題について、需要側の要因をみないなどバランスを欠いた議論を批判すると伴に、マクロ経済学の考え方や過去の歴史から得られる教訓などを基に、適切な議論はどういうものかを論じる。後半は、「世間知」が「専門知」と解離することの問題が論じられる。専門家でなくとも、「専門知」への敬意を失い、教養を身につけることをしないことは、政策担当者が自身のインセンティブに従い、不適切な政策とることによって、自分自身の不利益にも繋がる。その意味では、マスコミの「罪」も大きく、当然、批判の矛先はそこにも向けられている。

改革を冷静な経済学の眼で分析
リフレーション(デフレ脱却後、低インフレを維持すること)と構造改革は、互いに矛盾するものでも対立するものでもない、という当たり前だが見失われがちな「政策割り当て」の視点をきちんと持った上で、マクロ経済とミクロ経済のさまざまな改革の事案を、時にユーモアと辛らつなコメントを織り交ぜて書かれた重厚な書。前著『経済学者たちの闘い』に匹敵する優れた憂国と希望の経済学でもある。

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