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ビジネスサポート経済学グローバル・オープン・ソサエティ―市場原理主義を超えて

グローバル・オープン・ソサエティ―市場原理主義を超えて

グローバル・オープン・ソサエティ―市場原理主義を超えて

ジョージ ソロス(著)

グローバル・オープン・ソサエティ―市場原理主義を超えて

定価: ¥ 1,890
販売価格: ¥ 1,890
人気ランキング: 139994位
おすすめ度:
発売日: 2003-02
発売元: ダイヤモンド社


改革者としてのソロス
同じ著者の前作、前々作と比べて格段に読みやすい内容だった。その理由は、訳者の榊原英資も解説で書いているが、「哲学者ソロス」の側面より、「改革者ソロス」の側面が強く打ち出された本だからだと思う。
現在のグローバル資本主義の問題点を指摘したのがこれまでの本だとすれば、今回の本は、それをどう改善していくかという実践的な内容なのである。
では、ソロスの改善案とはどのようなものか。簡略化して言えば、市場原理に任せるのでなく、現存の国際機関(WTO、IMF、世銀など)を改革・強化し、市場原理主義がもたらす不平等に対処していこうというもの。その中でソロスが特に強調しているのが、IMFによるSDR(特別引出権)の活用である。言ってみれば、先進諸国が途上国に自国マネーを贈与すると!?!!?う仕組みなのだが、よく読むと非常に鋭い発想だと思う。
さらに本書には、「終章」として、ソロスによるアメリカ批判が収録されている。ナチに迫害されたユダヤ人として、国家に対する根強い不信感を持っているソロスならではの激烈な内容だ。けれど、現在のイラク情勢を見るにつけ、このソロスの過激さのほうが、ブッシュの単独行動主義よりもずっと正当な意見であると誰もが感じるのではないか。
いずれにせよ、「ヘッジファンドの妖怪」「20世紀最高の慈善家」「カール・ポパーを継承する哲学者」という複雑怪奇な顔を持つソロスのこの著作は、現代社会をおおうグローバルな問題を考える上で必読だと思う。訳文も平易でとても読みやすい。

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