金融工学、こんなに面白い
金融工学とは、文字通り金融の振る舞いを工学的アプローチによって解明する学問であり、情報科学とともに金融業界の活性化と新生の基礎を築くものとして、期待がされている分野だ。一方、新時代に向かう経済のなかで中核的役割を担うとされながら、高度な金融理論や数学理論に立脚していることから「敷居が高く、近寄りがたい」という声が上がっていることも事実だろう。本書は、難解な用語や数式を極力排除し、実際の金融界におけるエピソードや「ヴェニスの商人」「エデンの東」など、一般の人にも馴染みの深い文学作品や映画を例にとりながら、金融工学の本質をわかりやすく説いた入門書である。株価予想の可能性やリスクとリターンの関係など、金融構造の基本から、リスクヘッジの思想や方法を提示。さらに、1970年代に脚光を浴びつつ、すでに「終わった理論」とされてきた「ベータ投資理論」を、マーケット・リスクへの立体的な評価の側面から再評価している。また先物取引やオプションなどに関しても、発生の歴史からその構造が詳しく述べられており、現代のファイナンシャル理論を概観する手助けとなるだろう。さらにIT革命のなかで、経済をいかにとらえるかというテーマにも取り組み、「実社会へのアウトプット」という立場から金融における「工学」的視点の確立を訴える本書は、「株で儲けよう」といったたぐいの実用書的なハデさはないが、より本質的に時代をとらえる一助となるだろう。(太田利之)
もう少し本当の丁寧さが欲しかった
金融工学に登場してくる概念や基礎知識をやさしく解説と触れ込んでいます。
が、大阪は先物取引の先駆だったなど雑学的知識や伝記的内容を記述して分かりやすくさせている努力は買いますが、
本質的な説明に関しては決して易しく説明しているとは言いがたいのではないでしょうか。
難しい言葉を使っても丁寧に説明してくれれば、もっと分かりやすいんじゃないかなと思う箇所が見受けられたので残念です。
ただ、全体的な雰囲気を掴むにはいいと思います。
株をやるなら必ず読むべし
日本では株がブームである。
株に必勝法はない。ほんの数ページ読むだけでそれが理解できる。
それとは別に「ダウという株をくれ」の余談は株の本質をついていると思われる。
本書を読み、書店の株コーナーに置かれている本のほとんどがオカルト本であることがわかった。
あらゆる株必勝本は「ロトくじ必勝本」「競馬必勝法解説本」などと同類であると認識できた。極めて有益であった。
金融に関するオカルト必勝本は全て捨て、本書を読まれたい。
金融工学を俯瞰するには、もってこい
「超」シリーズの野口先生の本職の本を読んだのは、はじめて。金融工学素人にとって、断片的知識をつなげ、全体を見渡すには、ちょうど、良い本。
著者の野口先生は、なるべく、「やさしく」「おもしろく」解説しようと努力されたようですが、所々、難しいところがあり、何度、読み返しても、理解できなかた。自分の頭が悪いのか、やはり、難しいものは、難しいのか?
ただし、全体像をなんとなく把握できた気にさせてもらったので、ポイント4つにしました。
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